うつ病の私を癒してくれた天使!! ーアニマルセラピーってうつ病の治療に効果あるの?ー



こんにちは!あみぃ(@ami_com_)です。

今日は、うつ病の私を癒してくれた天使を紹介したいと思います!


実家で飼っているミニチュアダックスのマロンくんです!



私は今、実家を離れて大学の近くで暮らしているのですが、うつの症状がひどかった2ヶ月ほどは実家の方に帰省して療養していました。
(本当にひどかった時は、実家に帰ることすらできなかったのですが、その話はまたの機会に)
その時に、ずっと一緒にいて私を癒してくれたのがマロンくんです。

私が症状が辛くてベットで寝ていると、横で一緒に寝てくれたり…。


まぁ、横じゃなくて足元で寝ている時の方が多かったかもしれませんが (笑)。

外に全然出れなかった私を外に連れ出してくれたりもしました。



マロンくんがいてくれたおかげで私の症状もだいぶ軽くなったと思います。

アニマルセラピーって本当に効果があるんですね。

今の日課は、親から送られてくるマロンくんの写真や動画を見てニヤニヤすることです。
年末年始には実家に帰る予定なので、またマロンくんに存分に癒してもらおうと思っています (笑)。




ところで、「アニマルセラピーって本当に効果があるんですね。」と言いましたが、実際のところどうなのでしょうか?

医学的に証明されてたり、統計学的に有意性があったりするのかなと疑問に思ったので、少し調べて見ました。

アニマルセラピーとは

アニマルセラピーとは、動物と触れ合わせることでその人に内在するストレスを軽減させたり、あるいは当人に自信を持たせたりといったことを通じて精神的な健康を回復させることができると考えられている。
Wikipediaより 


Wikipediaによると、アニマルセラピーとは上記の通りです。
といっても、アニマルセラピーは日本での造語ですので、海外では正確に意味が通じないかもしれません。



日本でいうところのアニマルセラピーは、欧米でいう、

・動物介在活動 (AAA / Animal Assisted Activities)
動物介在療法 (AAT / Animal Assisted Therapy)
動物介在教育 (AAE / Animal Assisted Education)

の全てが含まれています。



動物介在活動 (AAA) は、その人ののQOLの向上を目的に行われるもので、医療従事者などが関わる必要はありません。
よく、“ボランティア団体のセラピー犬が高齢者福祉施設に訪問しました”というのを聞きますが、それはこのAAAに当てはまります。

対して、動物介在療法 (AAT) は人の医療従事者が関与して、患者さんの治療目的に沿ったプログラムとその効果を見ることが必要になります。つまりは、治療としての一つの手段ということですね。

そして、動物介在教育 (AAE) は、子供たちの道徳観や精神的、人格的な成長が促すために、教育の一部に動物が介在する方法です。


以上、3つを総称して、動物介在介入 (AAI Animal Assisted Interventions) と言われます[1]。



つまり、

・動物介在活動 (AAA):ペットなどとふれあう
動物介在療法 (AAT):お医者さんの指導のもと、動物とふれあう
動物介在教育 (AAE):学校の授業などで動物とふれあう

 動物介在介入 = 動物介在活動 + 動物介在療法 + 動物介在教育
 動物介在介入 = アニマルセラピー

ということですね。

!注意!
最初に、海外では意味が正確に通じないかもしれないといいましたが、英語圏では「アニマルセラピー」と言うと、動物の治療と誤解される可能性があります[2]!

アニマルセラピー (動物介在介入:AAI) の効果は?

うつ病に対するアニマルセラピー (AAI ) の効果を見ていきましょう。

といっても、皆さんが気になるのは、アニマルセラピーの中でも、動物介在活動 (AAA) の効果ではないでしょうか。
「愛犬と遊んでいると、うつ病が治るのかな?」とか「愛猫と一緒にいるだけでよくなるのかな?」とか、気になりますよね。

ちなみに、私が先日書いた記事も動物介在活動に属します。

うつ病に対する動物介在活動 (AAA) の効果

調べて見ると、うつ病治療における犬とのふれあいの有用性が示されている論文が見つかりました[3]

さらに、精神科に入院した218人に対しての動物介在活動 (AAA) プログラムを行った報告を発見しました。
1時間のプログラムの前後に、気分の落ち込み・不安・痛みの自己評価をしてもらい、さらに血圧や脈拍などを測ったところ、プログラム後に、気分の落ち込み・不安・脈拍に有意な減少があったそうです[4]


つまり、統計学的にうつ病に治療に対する動物介在活動 (AAA) の有用性はあるということですね!

ただ、私が探した限りではそんなに論文数が多くなかったので、うつ病に対する動物介在活動 (AAA) の有効性についてはあまり研究が進んでいないのかもしれません


ですが、私が実際に、愛犬に癒されてうつ病が良くなったので動物介在活動 (AAA) の有効性は証明されています!

というのは冗談で (笑)、本当に動物によって精神面が変化したのか、客観的に評価するというのは難しいですし、今後の研究に期待ですね!


最後に

欧米では、うつ病の治療にも動物介在療法 (AAT) が用いられているようです。
しかし、日本では、動物介在療法の普及は欧米に比べるとまだまだのようです。

ですので、うつ病の治療に動物介在療法を使いたい!と思ってもなかなか対応している病院を探すのは難しいでしょう。

しかし、動物介在活動 (AAA) なら可能です。
そうした活動をしているボランティア団体もあるそうですし、調子の良い時にアニマルカフェに少し行って見るなどしても良いかもしれません。
しかし、無理は禁物です。




そして、重要なこと。

本記事は、うつ病患者の方に、ペットを飼うことを勧めているわけではありません。
ペット飼う(命をあずかる)ということは簡単なことではありません。
ご飯やトイレなどの世話もしないといけませんし、ペットが病気になれば病院に連れていかなければなりません。
精神的に辛い方には、きっとそれらが負担になると思います。

ですが、サポートしてくださる家族の方がいらっしゃるのならば、ペットを飼うという選択肢を考えて見てもいいかもしれませんね。



  1. http://www.hokkaido-juishikai.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/1210-09.pd
  2. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma1951/57/2/57_2_66/_pdf/-char/ja
  3. Souter MA et al : Anthrozoos, 20(2) : 167-180, 2007
  4. Nepps P et al : J Evid Based Complementary Altern Med., 19(3) : 211-215, 2014


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